自由が丘 丘ばちプロジェクト

２０１６年の終わりに

2016年12月31日

隊長です
いよいよ２０１６年も終わりですね。
丘ばちブログ恒例の、ブログ書き納めです。
今年もしばし、隊長の拙い文書にお付き合いください

今年もまずは、丘ばちがお世話になった人々への感謝から入りたいと思います。
まずは何をさておき、丘ばち基地をお貸しいただいている田中家の皆様への感謝
丘ばち基地ビルオーナーの田中さんは、新築ビルの時からずっと丘ばちを置かせていただいています。
ハッチが脱走して分蜂した時も、ハッチ群がいろいろな事情で増えてしまっても、何一つ文句を言わず受け入れてくれました。
ハッチのことはもちろんのこと、忙しくてあまりご挨拶もできない隊長を、本当に暖かく見守ってくれています。
「for the town」「街のためになるのなら。」の精神が骨の髄まで浸透している人々。
本当に頭が下がります。なかなかできないこと。
隊長、自分のプライベートでここまで何かを差し出せるか、置き換えてみたときに、そのすごさを痛感いたします。自分の自宅の一部を養蜂場（ミツバチ基地）に提供するのですよ。本当にすごいことです
自由が丘の街は、街に対する愛を持った人であふれていますが、田中家の人々はその中でも特別のような気がします。
「自由が丘が自由が丘であるために」、彼らは自分の範を持って、それを示しているような気がします。
本当にいつもありがとうございます！

自宅屋上にハッチ基地。田中家の人々は本当に家族のような暖かさで見守ってくれています。

次に、丘ばち隊のメンバーみなさん。
この方々にも、本当に頭が下がります。

「ミツバチが可愛いのよ。」

彼女たちに感謝を述べるといつもその言葉が返ってきます。
ミツバチは、かわいいだけでは飼育できません。
刺されるリスクもあるし、そもそも労働自体がかなりの重労働
１週間に一度の作業日は、半日がまるまるつぶれます。
暑い日は作業の疲労感で残りの半日もあまり使い物になりません。重いものもたくさん持たされます。プロポリスや蜜で着るものや靴がひどく汚れます。
べとべとにもなっていろんなものにべとべとが移ります。
それでも、彼女たち（今年は彼も一人います・笑）は無報酬で一所懸命丘ばちハッチの為に尽くしてくれます。
本当にありがたい存在。
こちらもありがとうございます！

ハッチの飼育には愛情が欠かせません

次に、養蜂作業に直接的なかかわりはないけれど、ハッチが住みよい環境になるように尽力していただく自由が丘森林化計画を頑張る面々。
特に、バラが丘計画でバラ蜜復活に力を注いでいただいている方々。
中華料理店のオーナーもいれば、造園業の方、スイーツ店の方、インテリア店のオーナーもいる。イベント事業を司るリーダー、地元産業能率大学の学生さんも本当によく頑張ってくれている。
ありがたいですね
女神まつり後にバラを引き取って、しっかり育てていただいているお店の方はみんなバラが丘計画の一員です。
みんな、みんな、ありがとう



街の皆さんへのご協力へ、本当に感謝です

一通り感謝の後は、これもまた恒例の一年振り返りをやろうと思います。
盛りだくさんだった今年を少し振り返ってみようと思います

今年もいろいろありました。
丘ばち隊初の４群運営。
台風がやたらといっぱい来て、台風対策に奔走させられたこと。
高田馬場の分蜂騒動にちょこっと首を突っ込んでミツバチの係わりを強く感じたこと。
丘ばち隊メンバーに昨年に引き続いてお子様誕生してすごく嬉しかったこと。
丘ばち基地で、ビルのテナントのエアコン設備が壊れ、修理のために一時丘ばち基地を封鎖しなければいけなかったこと。
ゆずを植えて予定通り生らなかったこと（笑）

数えだしたきりがありません。

その中で一番は、何といっても丘ばちブログの更新の新記録を更新したこと。
本当、今年の更新はすさまじかった。（笑）
隊長、今年ブログを自分でも驚くほど良く書きました。

144回。
今振り返って回数を数えてみたら、今年144回更新しています。
計算から行くと2～３日に１回は更新したことになります。
「はっはっはっ。」
もう笑うしかないですね
商店街のお仕事、とーっても忙しいのに馬鹿みたいに更新しました。
毎日、ブログ訪問者の数をチェックしていると、本当によく皆さん見ていただいているので、
「よし、せっかく見に来ている人に、ハッチのことしっかり伝えよう！」って思って、寝る時間を削ってヘロヘロになりながら更新していました。
時には馬鹿なことも書いていますが、意外と本人はいたってまじめに書いているのですよ（汗）
これほどのペースで更新するのは、この先もうないかもしれないなぁ。
今年はちょっと自分でも何かに取りつかれていたのだと思う。
本当に良く書きました。そんな一年でした。

最後に、今年の自分まとめ。
長くなりますが、ゴメンなさいね、お付き合いください。
おなかに溜まった１年分の想いが、うん◯のように醗酵しそうになっているので、一気に押し出させてもらいます。
一番書いた年の締めですから長いですよ。しかも便秘なので臭いかも（笑）

今年隊長は、これまでここ数年悩んできたことに、一定の進む道を見つけました。
漠然とだけど柔らかな光が見えたように感じます。
そのことをここで書かせてもらいます。

昨年までは、本当にたくさん、たくさん迷いました。
迷う種がありました

自由が丘の街には変化の波が来ていたのです。
自分でも感じなかったところで、過渡期が訪れていました。
表にはあまり見えないけれど、色んなことが変化の時を迎えていた。
そんなとき、自分はどうしていいのかあたふたするばかりで、忙しさの中に埋もれていたように思います

この街がゆっくりだけれど変わろうとしている。
それは、良い変化なのか悪い変化なのか隊長にはよくわかりませんでした。
良いように思えることもあれば、悪いことのように感じることもありました。
このまま流れのまま、変えてしまっていいのだろうか。
みんなが大好きな自由が丘の街が変わってしまっていいのかな。
隊長は忙しい日々の中で、悶々と悩み、迷いました


結局導き出した答えは、立ち止まっていてはいけないということ。
変化に翻弄されるのではなく、主体として入ってゆく。
大きな変化の波が来ているのであれば、それに抗うのではなく、上手にその力と向き合い、正しく行動すること。
止められもしない大きな力に抗って木端微塵に砕け散るのでなく、少しでも自分の力を変化の中に残すこと。
多くを望むと砕け散るけれど、的を絞って全力で臨めば何かは残る。
大切な部分、「ココロ」の部分を、変化の中に残してゆく

自分のやることはこれではないかと、小さいけれど悟ったのです。
良いのかな、悪いのかな、なんて迷っている場合ではない。
実際に変化は来ているのです。
近隣の街や、東京の栄えている街に起こる大きな変化。
自由が丘の街にもやってきています。

自由が丘の女神さまがずっと見守ってくれています

「この街は、このままであってほしいな。」

これは隊長の率直な気持ちです。
丘ばちハッチが、自由に気持ちよく街を飛び回れるような街。
都会的なセンスを持ちながら、どこか牧歌的で穏やかな街。
人が優しい気持ちのままでいられる街

自由が丘がいつまでもみんなに愛され、素敵な街であるために。
隊長には、きっとやるべきことがたくさんある。

丘ばちハッチは、もちろんやり続けます。
彼女たちから教えられることはたくさんありますからね。
「変化」をする時期だからこそ、自由が丘の自然の中で生きているハッチの声に耳を傾けることは、非常に大事だと思っています。
ハッチが発するメッセージ、ハッチが伝えてくるサイン、これを見逃さずに隊長は進んでいこうと思っているのです。
これまで以上に、ハッチとしっかり対話をし、ハード面も含め、変わることに気持ちを許したのであれば、なおのことハッチを一所懸命やる。
ハッチと、そして緑を愛する自由が丘森林化計画とを。
このことを一所懸命やって、そのフィルターで見る自由が丘の「変化」の良し悪しは必ず曇ることなくはっきりと見えると思う。
「ココロ」の部分は必ず見えてくる。
ハッチを頑張って、そしてやってくる未来はきっと、明るい

隊長は今年一年でそのように気持ちを決めることができました。
これを吐き出したら腸内環境がスッキリしました。

ハッチとともに、自由が丘の明るい未来を作ろう

そして、最後の最後に。
来年の３月で、丘ばちプロジェクトは満８周年です。
ハッチだけに8（はち）は大事な周年事業になると思っています。（笑）
大きくなくていいと思います。なにか楽しいことをやってみたいなと思っています。
何をやるかは決めていません。
ハッチと愉快な仲間たちで、楽しい、楽しい、何かをやってみるつもりです。
丘ばち隊で行う何かは愉しくないわけがない。
やっちゃるよ！
みなさん期待していてくださいね

ここまでいろいろ書いてきましたが、自由が丘の街も、丘ばちハッチもさらなる飛躍ができるよう隊長は頑張る決意をして、２０１６年のブログを納めたいと思います。
今年も一年、拙い文章を拝読していただき本当にありがとうございました。

そして、丘ばちプロジェクトを今年も応援していただき、本当に、本当にありがとうございます。
みなさん、良いお年をお迎えください。
来年も元気にお会いしましょう！

今年もありがとうございました。来年も元気に頑張ります　by 丘ばちハッチ

がんばってます

2016年12月24日

4群みんな、がんばってます

一番心配なサラ群・・・がんばれ！！

優等生、良妻賢母なエリザベス

一番やんんちゃなカコちゃん

現在最強を誇るレオノール群

楽しかったです

2016年12月22日


最も平安な、そして純粋な喜びの一つは、労働をした後の休息である。　　　　カント


昨日は冬至、そして丘ばち隊は待ちに待った忘年会の日。
今年一年養蜂活動を頑張ったご褒美に、各々全く違う境遇や身分のメンバーが集まって、
楽しい楽しい宴を催しました

みんな、この日を楽しみにしていたようで、約ひと月ぶりに再会するため、申し合わせてもいないのにいろいろサプライズなプレゼントを用意していました

ある人は、壊れた丘ばちの巣から作った蜜蠟。
ある人は、自分のおうちになっていた花梨で作ったゼリー。
ある人は、ハワイにいってきた時のお土産。

プレゼント持参を呼びかけたわけでもないのに、みんな溢れる気持ちをプレゼントに託し、持ってきてくれました。

隊長はそんなみんなの想いがうれしくてうれしくて・・・・涙が出そうになりました。（みんな蜂バカでいい人やなぁ・笑）

隊長、最近疲れが出てすごく体調が悪く、点滴を打っての参加だったのですが、無理してでも行って良かったと思っています。
丘ばち隊員の笑顔を見ていると、こころからの元気がもらえました


そんな今回の忘年会、そんないろいろ持ち寄られたプレゼントや楽しい再会の中で、実は一番のメインイベントがありました。
それは、自由が丘森林化計画で実った花桃ででつけたお酒を開封することでした。（過去ログ見てね・http://okabachi.exblog.jp/23406158/）

忘年会場となった高級中華料理店・状元楼さんのお許しを得て（状元楼さん、本当にありがとうございますお料理もとってもおいしかったですよ！）、コース料理の途中、一番養蜂や植物の話題で盛り上がったところで、みんなわいわいガヤガヤやりながら得体のしれない未知の世界のお酒を開封しました。

開封されて、ちょっとドキドキの花桃酒

お酒を飲めない隊長は蚊帳の外でしたが、お酒がいける口の全隊員は、何も割らないで直接飲んだり、炭酸と氷で割ったりしながら、隊長直伝、超適当手作りのお酒で乾杯をしました

「このお酒、美味しい！」

体長が超適当、いい加減製法でつけたお酒。
まずくて噴水のように噴き出す人が出るのではないかと、心配されましたが、皆さん口々に

「おいしい！」

を連発してくれます。
食べたときあんなにまずくてどうにもならなかった花桃の実。
アルコールと氷砂糖の魔法で大化けしたのか、みんな頬をピンク色に染めて楽しそうに

「おいしい！」

と言う。

「すげー、これはマジックだ！」

飲めずに、蚊帳の外だった隊長も、なんだかうれしくなって、飲んでもないのに蚊帳を突き破って会話に入ってゆきます。

「おいしい？　　本当？本当？　いやー、嬉しいねぇ。」

ここから隊長、体調不良も忘れて、飲んで酔っ払ってもないのにしゃべり続けましたねぇ。
嬉しかったですねぇ

具合が悪かった身体が嘘のように、忘年会の間は元気に過ごせました。
一年の疲れと苦労が、なんだか優しく癒されて行くのを感じました。
お料理とグラス越しに見える琥珀色に輝くみんなの笑顔を見ながら、隊長は頭の中で再びこの言葉を思い出していました。

美味しくってどんどん進んじゃいますね


最も平安な、そして純粋な喜びの一つは、労働をした後の休息である。　　　　カント

一所懸命頑張った後に来る休息は、本当に心の安息だなぁと思いました。

そして来年もまたこの丘ばち隊メンバーと丘ばちプロジェクトをがんばるぞーと思い、気持ちを強くしました。


「ハッチと冬を超えて、このメンバーでやったるでぇー！」

幸せな忘年会でした

冬至 残念ながら予定通りです

2016年12月21日

今日は冬至ですね。
一年で一番昼間の時間が短い日。
つまり、お日様が出ている時間が少なくて、暗くなったおうちでみんながぬくぬくしている時間が長い日です

お日様の出ている時間が短いのは残念ですが、おうちの中でカボチャを炊いたり、ゆず湯に入ったり、みんなでほっこりするのは嫌いではありません。
隊長です

冬至といえば・・・ゆず湯。
今年の初め、隊長はゆずを植えて自前のゆず湯に入ることを「夢」として掲げました。
（過去ログ読んでね・http://okabachi.exblog.jp/m2016-01-01/）

ゆずを植えてからわかったこと。
「桃・栗３年、柿８年、柚子のばかやろう１８年」

この諺からあるように、実のなる木の中で、植えてからどれくらいで実をつけるかの目安が一番長いのが「ゆず」。

１８年！！！
さすがに隊長は思いっきりずっこけましたが、気を取り直し、自分が自由が丘に勤めている間に、一つでも実がなってくれたらいいと、自分の思いを変えました。

そんな隊長でしたが、毎日自分で植えた「ゆずちゃん」の前を通るたびに、１８年といわれているけれど、もしかして突然変異で１つだけ実がなったりして・・・なんて本当に未練がましくじーっと見つめて本日まで来ました。

そして今日、冬至。

突然変異を狙った隊長の前には、順調に青々と緑を湛える「ゆずちゃん」が無言で佇んでいます。

「・・・・・」

予定通り、黄色い玉は一つもありません。

「・・・・・やはり一年では実がならないね。」

隊長、ちょっとがっかりですが、植えた時より背丈が少し伸びて、自然界的には順調な「ゆずちゃん」に嬉しくも思います。
黄色い玉は1個もないけど、確実に大きくなっている、ゆずちゃん。楽しみです

「いいよ、突然変異がなくても。このまますくすく伸びて、いつかは立派な実をつけてね！」

隊長、今日は楽しみにしている丘ばち隊の忘年会でもあります
楽しい忘年会の後、遅くまでやっているスーパーでゆずを買って、おうちでゆっくりゆず湯を楽しもうと思います


あと17年後にはこんな姿になっているゆずちゃんを楽しみに・・・

久しぶりに木を植えたよ

2016年12月15日

隊長です。
本当に寒くなって来ましたね
今日、郵便を出しに、ちょっとだからと上着なしで外に出たら、ぶるぶるって身震いしてしまいました。
バカでしたね、完全に冬でした。(笑)

この寒さのおかげで、空気の方は透き通って来ましたよ。
透き通った空気のもと、昨日今日と満月が綺麗です。スーパームーンの流れがまだ続いているのでお月様はとっても大きいです。
大きなお月様は、月明かりが凄くて、夜道が明るく感じました

そんなスーパームーンの流れを酌む十六夜の今日、隊長は久しぶりに自由が丘森林化の活動をしました。

自由が丘の外れの歴史ある喫茶店が店を閉じ、その店の前にあった1本の木を移植したのです。
昨日、隊長が閉店した喫茶店前を偶然通りかかった時、解体の工事屋さんがいろいろ荷物を運び出していました。
その荷物の中に、無造作に倒された1本の木を見つけました。
冬なのにとても青々として、ガラクタとは明らかに一線をかくす佇まい。
そこに倒されているのがおかしな存在。
隊長、そんな木を見て、勇気を出して聞いてみました

「この木どうするんですか？」

「ああ、この木ね、産廃に出すんだよ。」

「えー！、棄てちゃうんですか？‼」

こんな会話のあと、隊長、気がつけば、この木を抱え自分の職場まで戻っていました。

こんな立派に育ったカポック（棄てられそうになっていた木の名前。）、死なせられないよ！

隊長必死だったと思います。この木をもらい受けた時のことをあまりしっかり覚えて居ません。

「棄てるならください！」

そう大きな声で言ったのだけははっきり覚えています。
あとは、
隊長は必死の思いで、木を運んでいました。

こんな立派なカポックくんを死なせはしないよ！
よーし、カポックくん、君の第二の人生を送る場所を隊長が作るからね！

隊長は商店街事務の仕事が終わった今夜、ボーボー第一に向かい、一生懸命カポックくんの居場所を作りました。
満月の月明かりのもと、真新しい綺麗な大型プランターを用意し、副隊長と一緒にカポックくんを植え付けました。

新しい居場所を見つけたカポックくん、なんだか生き生きして見えます

久しぶりの野良仕事でした。
寒かったです。
疲れました。
手が悴み、疲れましたけど、第二の人生の居場所を用意されキラキラ輝くカポックくんを見ていたら、なんだか無性に楽しく、心の底から笑みが出て来ました

「はっはっはっ。」

思わず、笑い声を出してしまいました。

十六夜の綺麗な月明かりに照らされたカポックくん。新しい居場所を見つけてはにかんだようだけど、どこか嬉しそうな感じに見えました。

「はっはっはっ。」

隊長はもう一度心からの笑い声を発しました。
そして、
寒い冬、時々飛び回るはっちゃんたちの止まり木になるカポックくんの姿を想像して、再び心から温かいものが湧いてきてそれを声に出しました。

「あっはっはっはっ。」

花粉団子は元気のしるし

2016年12月12日

こんにちは、隊長です
寒くなりましたね～。最低気温が５度を切るとさすがに身も心も凍えます。
北海道は飛行機が飛ばないくらいの大雪。
完全に冬がやってきましたね。
これからは寒さとの闘い
ハッチが全群冬を越せるよう、丘ばち隊は頑張ります！


さて、今日は、ハッチの用語に関するお話をしようと思います。
その名も「花粉団子」。

そもそも、隊長のようにハッチに関して変態になっていない人は、ハッチが生きていくために食べているものはハチミツだけと思っている方が多いですよね。
ミツバチって生き物は、黄色と黒の縞々の生き物でハチミツを集めて、食べて、生きていると

まあ、ある意味正解なのですが、ミツバチの生態はもう少し複雑であります。
ミツバチが集めてくるものの中には、ハチミツのほかにプロポリスと花粉があります。

プロポリスは、木の樹液で、ハッチのおうち（巣）に隙間ができた時や、巣内のちょっとふさぎたい部分や補強したい部分があるときに樹液を集めおなかの酵素とともに抽出して形成するものです。
抗菌作用が非常に高く、天然の抗生物質といわれています。古くはミイラを作るときに腐敗を防ぐ材料として用いられたり、現代では健康維持のサプリメントだったりアンチエージングの化粧品なんかに使われていますね

次に「花粉」。
これは、ハッチの生態に大きくかかわるものです。
ハッチの巣箱の中は、１匹の女王蜂と、数万匹の働き蜂（全部メス）と１割の雄蜂で形成されています。
女王は通常４年ぐらい生きるけれど、群内のお仕事をし、群自体のダイナモとなって動き続ける働き蜂は約１ヶ月弱しか生きられません。
この寿命格差をうめるには、女王が卵を産み続け、次々と働き蜂を更新させていかなければなりません。
女王の主な仕事は卵を産むこと。
女王蜂は命をつなぐため、ひたすら卵を産み続けます

それ以外の仕事は、名前の通り働き蜂がすべて担います
働き蜂は、生まれたてのころは女王のお世話がかかりをします（女王の餌となるロイヤルゼリーは生後間もない働き蜂しか出せないといわれています。）
女王の世話係が終わった子は、次に巣内のお掃除係をします。
巣内には毎日何匹かの寿命を迎えた死者が出ますからね、外に運び出さなければいけません。
それが終わると、次に働き蜂の飼育係。群の次世代を担うさなぎちゃんたちのお世話です。
ちゃんとお世話係りができるようになると、群を守る門番をまかされます。
門番は外敵や、違う群の子が入って来ないように巣の入口を守る命がけの大切な役割。
それが無事務まることができれば、やっと最後に外勤となって外の世界に蜜などを採りに行くことができます。働き蜂の人生の最後の最後にようやく外世界に飛び立つのです
このように、ハッチの巣箱の中ではいくつもの秩序と役割が延々と繰り返され、一つの群を守っていっているのです。
女王が卵を産み、働き蜂がいくつもの自分たちに与えられた役目を果たすことによって、各々がサイクルを回すことによって小さな世界の大きなサイクルができ上ってゆきます



「花粉」は、このサイクルの中で非常に大きな役割を担っています。
ハッチがハッチの次世代をつなぐための栄養。
働き蜂が外勤となって蜜とともに集めてくる大切な大切なもの。
集めてくる目的は、次に生まれてくるさなぎの餌。
外勤の働き蜂が外から団子状の形状にして「花粉」を持って帰ってき、次の働き蜂を育てる飼育係に渡す。そして飼育係は「花粉」をさなぎに与える。
よくできたシステムです。
システムというか、大家族の涙ぐましい連携というか。
隊長はいつもこのミツバチの分業やサイクルに感動させられます

とかく、ミツバチはハチミツを集めることだけがお仕事のように思われていますが、生きていくためにもっと多岐に、色々なことをしています。

おうちを補修するためにプロポリスを集めたり、次世代を育てるために花粉団子を集めたり。
もちろん、蜜はこれらの中で、自分たちが食べていくために絶対必要でありますから、プライオリティは一番高いのですが、樹液も花粉もハッチにとっては大事なもの

ハッチを外から眺めていて、その群がうまく行っているかどうかの目安として、花粉団子を持ち帰っている子が出入りしているかがあります。
花粉団子は次世代を育てるために必要なものだから、これを持ち帰っているということは次に命をつなごうという意思があるのと、まだその余力が残っているという証明。

瀕死の群は、自分たちが食べる蜜を集めるが精一杯で、次世代までかまってられません。
また、女王が子を産まなくなると、花粉が必要なくなりますから、必然的に花粉団子を見なくなる。そうすると、その群は全滅へ向かってのカウントダウンを始めたことになります

先日、丘ばち全群が越冬態勢に入りました。
１群、とっても弱っていたサラ群もなんとか越冬態勢を整えることができました。
この子はもしかして・・・・と、ちょっと弱気になるくらい状態が良くなかったのですが、全群揃って春を迎えるという希望に向かって、藁を入れたり保温剤を施したりやるだけのことをやりました。

完全防備で越冬体制に入りました

そして、お天気のいい今日、ハッチ基地に副隊長が餌をあげにいったところ、越冬巣箱に出入りする、うれしいものを見つけました
そうです。
「花粉団子」を抱えたハッチです



花粉団子をつけたｻﾗ群の働き蜂・・・あきらめないで、がんばれ！！

かなり弱っているサラですが、花粉団子のハッチが出入りしているところを発見しました。「花粉団子」を抱えた子が出入りしているということは、サラ群がまだしっかり生きようとしている証拠。
隊長も副隊長もとても嬉しい気持ちになりました。

「サラは、何度も奇跡を起こした子だからね。きっとやってくれるよ！」

花粉団子は元気のしるし。

黄色く輝く丸玉を一生懸命運ぶハッチたち。
隊長も副隊長も、花粉団子をつけたハッチを見ると心の底から元気をもらいます

植えちゃうぞ

2016年12月9日

隊長です。
今日は暖かかったですね。
外の作業もそんなに苦も無くこなせました。
気温１７度。１１月中旬ごろの陽気ですね。
ハッちゃんはもたくさん飛んだな、多分

さて、本日隊長は久しぶりに森林化の作業をしました。
「丘ばち立ち寄り所」である、自由が丘駅ロータリー正面にある蜂の家さんの花壇を
手入れしました

ここは、自由が丘の一等地、一番地ですからね、きれいにしてないといけないところ。
いつも、蜂の家さんのスタッフさんが丁寧に、隊長たちが勝手に植えたハーブを世話してくれていました。
しかし、ここにきて寒さや、長年の風雪に耐えたおかげで、カラミンサやレモンバームといったハーブの苗がなえてしまった。

「苗がなえてしまった。」・・・・・・クッー、オヤジギャグ全開です（爆）

冬の気温を押し下げるお寒いギャグは置いといて、隊長はこの暖かさを利用して、蜂の家さん前の花壇の植え替えを敢行したのでした。

自由が丘にあるお花屋さんに、とりあえずハッチが好きそうなハーブを探しに行きました。
そして、そこで「ワックスフラワー」という良い香りがするハッチが好きそうな小花がたくさんついているヤツと、「イングリッシュラベンダー」という、いかにもハッチのドストライクのお花を購入して帰ってきました

師走の慌ただしい街の真ん中で植え替え作業を行った隊長は、ちょっと変に映ったようで、街行く人がジロジロ見ていきました。
自分でも「少し変？」と思いながら作業しましたが、暖かいお日様に当たりながら、春にはハッチが蜜を採りに来る画を思い浮かべると、とても満たされた優しい気持ちになりました

土をいじり、街にお花や緑が増えていく様は、本当に気持ちいい。
みなさん、蜂の家さん前の綺麗になった花壇を見てやってくださいねー




新しい年に向けてきれいになりました。ハッチも人もきっと、嬉しいね

楽しみです

2016年12月8日

１２月に入って、もう８日もたってしまいました。
だんだん寒くなって、だんだん仕事が忙しくなって、だんだん今年の残りが少なくなってゆく。
師走ですね。
隊長です

今日のお題はこの時期にふさわしい「忘年会」。
この時期、仕事も忙しいのですが、忘年会や飲み会といった、一年を振り返り、日ごろの疲れや憂さを晴らすお疲れ様的な宴会の席が多い時期ですね。

隊長、お酒を飲みませんのであまりお付き合いの席は好きではないのですが、この時期の忘年会というのはなんとなく嫌いではありません。
なんでもないときに振り返るのは好きではありませんが、頑張り続けて一区切りをつけるときに、労をねぎらい合うというのは、とてもうれしくて、幸せで、楽しい


最も平安な、そして純粋な喜びの一つは、労働をした後の休息である。　　　　
カント

いい言葉ですね～
美しい言葉ですね～

オイオイ、隊長、急に偉人の言葉な何か持ち出して気でも狂ったか？と思われる方、いると思いますが、隊長は正気です。
いつもバカばかり言っている隊長ですが、今日はちょっと真面目だよ

この言葉は、哲学者カントの言葉ですが、隊長なんとなく好きなんです。
この忘年会の時期になり、本当に楽しみにしている忘年会が近くなってくると、この言葉がどこからともなく浮かんできます。

なんだか頑張った後に本当に訪れる、至福の休息・・・を言い当てているようで、隊長はワクワクしてしまいます

本日、この言葉を持ち出したのは、ほかでもない丘ばち隊の忘年会の日程が決まったからです。

丘ばち隊忘年会。
今年は、再来週行います。
丘ばち隊は一年間、地域のボランティア住人の方々と本当によく働きました。
見返りを求める訳でもなく、ただただハッチが好き、この街が好き、というだけでとてもとても厳しい重労働を半年間続けてくださった面々。
週１回とは言え、お仕事やさまざまな用事がある中で、大切な平日の午前中を１日削って集まってきてくれる素晴らしき隊員たちです。
そんな隊員と一緒に一年の労をねぎらう会は最高であります。
一つの目的を一緒に遂行した同志たち、といった風情なんです。（ちょっと大袈裟か・笑）

今年の丘ばち隊忘年会はいつもの年に増して楽しみがあります。
それは、隊長が夏に仕込んだ「花桃酒」があるからです。
隊長、まずくて食べられなかった花桃の実を、その年の終わりの忘年会にて、みんなで楽しめるように果樹酒として漬け込みました。（読んでない人はここを読んでね）
http://okabachi.exblog.jp/23406158/
今年の忘年会では、この花桃酒を乾杯酒としてみんなで飲もうと思います。（隊長は飲めないので見ているだけ。きっとコーラで乾杯・笑）
丘ばち隊員はほとんど女子ですが結構飲めます（笑）

これが美味しかったらきっとメチャクチャ盛り上がるだろうなぁ。
ハッチのために植えた木で育った果実で漬けたお酒。
自分たちで植えて育ててハッチが受粉してできた実。
最高だろうなぁ。
まずくても、きっと大爆笑になるだろうぁ

隊長、本日そんなことを思いながら、半年前に漬けた花桃酒を冷暗所から取り出してきて、その出来具合を見てみました。

「おおおお、凄く美しい。すごくいい感じ！」

瓶越しに眺める琥珀色の液体は、とっても美しい輝きを放っていました。
とっても忙しい時期が続きますが、いっぱい仕事を頑張って、楽しい楽しい忘年会を迎えたいと思います！


隊長特製の花桃酒・・・お味はどうかな？お楽しみに・・・

あったかいからね～

2016年12月6日

今日もとってもあったかです
ハッチも気持ちよく、お外で飛んでいます

ヒメツルソバ 初冬の蜜源だよ

2016年12月5日

隊長です。
暖かい日が続きますね
本日隊長は、昨日のデロリアンイベントが無事に終了したことを報告するため、自転車に乗って所轄の警察署へ行ってきました。
穏やかな日差しの中、東横線の脇を都立大方面にゆっくりゆっくり（結構、坂道なのでイベント翌日で疲れのたまったおじさんにはキツイ！・笑）とサイクリングしていると、１匹のハッチを見かけました。

「おやおや、ハッちゃん、隊長について警察まで行くの？」

隊長は、ハッチが隊長に御伴してくれていると思ったのですが、まさかそんなはずはなく、
線路わきの生け垣を見ると、立派な「ヒメツルソバ」が咲いていてそちらに向かっているのを見つけました。

「ああ、ハッちゃんはこれが目当てだったんだね。」

隊長は、思わぬ蜜源を見つけて、うれしくなって自転車を止めて写真を撮りました。
残念ながらハッちゃんはじっとしていてくれず、写真に納まりませんでしたが。

ヒメツルソバ、ピンク色の丸い玉がたくさん咲くかわいいお花です
お花の愛らしさとは裏腹に、この植物とっても生命力が強いんですよ。
夏から初冬にかけて咲き、ハッチは秋以降になってから蜜を採りに行きます。
その理由は、このヒメツルソバが 気温が下がってから蜜を出すからなんです。
暖かいうちは、巷にたくさんお花があるのでハッチは蜜集めに事欠きません。
しかし、寒くなってくるとなかなか咲いているお花がなくてハッチは難儀します。
この時期、頼もしいヒメツルソバなどの冬の蜜源植物が、
「よし、ここからは私が蜜を出します！」
と言ってハッチを救ってくれるのです。
ミツバチにとってはとてもありがたい植物です

こ～んなにいっぱい！！ハッチにとってはありがた～い蜜源です

このツルヒメソバ、人にとっての利用性や 繁殖力がとても強いお花なので、グランドカバーとして呑気に花壇などに植えてしまうと、他の植物をやっつけてしまうこともあります。
乾燥にも強く、いたって丈夫。
水が少ないところでもどんどんエリアを広げていくことから、お花の可愛さとは真逆の「ど根性系植物」とも言われています

「ど根性系植物」のツユヒメソバ。
あだ名はすこしえぐいけれど、ハッチにとっては、可愛い可愛い大切な冬の蜜源植物です