自由が丘 丘ばちプロジェクト

収穫

2015年７月29日

あま～いトマト、収穫

丘ばち基地は豊作です

2015年7月24日

採れたては、とっても甘～い

嘘のような本当の話

2015年7月20日

隊長です
暑いですね！
隊長は、ヘロヘロに夏バテです。
３連休の最終日、自宅のリビングでパンツ一丁になって、うちわなどヒラヒラあおいでいます。（絵にかいたようなコントに出てくるおじさんです！・爆）
本当に暑い！

さて、今日は丘ばち隊、「４群」について少し面白いお話
今年、丘ばち隊は５月のゴールデンウィーク明けに、屈辱の「分蜂」をやらかしまして、まさかの結果オーライ「４群」でプロジェクトを回すことになりました。
４群・・・丘ばち隊は頑張っていますよ

小家族からいっぺんにビックダディになった気分で、隊長も副隊長も大家族のパパ、ママを頑張っていますよ。
ハッチは子供と一緒で、とても手間がかかりますからね、完全にビックダディです。（笑）

４群がいつも異常なくまともに行っている時期なんてほとんどありません。
先日もブログで「命のリレー」を書いたように、感動あり、悲しみあり、笑いあり、
いつもどこかの群で問題を発生させます。
上のお兄ちゃんがおなかを壊したり、真ん中の子が保育園を早退したり、一番下のちびが熱を出したり・・・
お子さんが沢山いるおうちはよくお分かりですよね。
ミツバチの１群とはそれくらい大変な生命力とエネルギーを発します。
なにせ、１群には１万匹以上の命が詰まっていますから。
何かしらの生き物としてのサインを送ってくる。
本当に、ワイルドだぜぃ！（笑）

２群の時は感じなかった圧迫感が４群では半端ないです。
巣箱の置く位置もよく考えないと、蜂たち自身もストレスを感じるようになる。
近すぎてはいけないし、かといって巣門の方向を南や東向きから変えて、太陽と別方向を向かせてしまうと方角リズムが来るってうまく行かないし。
狭い場所に、同じ方向にいくつか並べて蜂の巣箱を置くことは、本当に大変。
今更になってわかった事実
狭いところで沢山のミツバチを飼うのはなかなか難しい。
特に、雨のやみ間なんて、近すぎるとみんな飛んでいく方向が一緒だからハッチ同士で走路争いをしているように感じます。
そしてそのストレスはお世話をする丘ばち隊にダイレクトに来ます
普段おとなしいハッチも、過密すぎるところに内検で丘ばち隊が入ってくると、とてもぷりぷり怒り出します。
「狭いところに、なんで入ってくるのよ！飛び出すスペースがなくなるじゃない！」
なんてね。

隊長は、そんな状況を少しでも緩和しようと、ある試みを実行しました。
普段汗だくで一所懸命お世話してくれている丘ばち隊女子たちと丘ばちハッチが仲良く作業と生活を送れるよう、狭い丘ばち基地を最大限に使って巣箱の移動を行ったのです。

一番元気な２群を今まで通りの場所において、少し問題がある２群を、冬には北風で使えない場所だけれど現在は風通しの良いベストポイントとなる裏側へ移動するよう試みました。

どうやらこれが功を奏したのか、ビックダディ４群超過密状態はちょっと解消され、少しずついろんなことが順調に行くようになってきました。
ハッチたちも穏やかになり、丘ばち隊の作業も少し余裕が持てるようになりました。
作業中のびしゃびしゃ暑さは変わりませんけどね。（笑）

今は、初めての試みなので、すべてが実験です。
この丘ばち基地で４群回すのはわからないことだらけ
もじもじしていてダメになるよりは挑戦して失敗したほうが後悔することがありませんから、迷ったら実行です。
何がうまく行くかわかりませんからね。
トライアンドエラー。いろいろ試してみてベストやベターを見つけていくのでしょう

色々なことが順調に行くようになったら、次に新たな課題が出てきました。
それは、新女王の名前を決めていなかったことです。
あまりに、４群作業が大変だったので、ずっと、仮の名前「エリザベスの娘」というちょっとかわいそうな名前で、１群増えた分蜂群は呼ばれていました
計画的に導入した「レオノール」群は、西洋諸国の女王様をしらみつぶしに調べてじっくり決めたのに、予期せぬ分蜂で誕生したビックダディの申し子「エリザベスの娘」は、ずっと名前をつけることなくここまで来てしまいました。
大家族にありがちな、生きていくのが精一杯。名前などにはにあまり手間をかけられないという世界。
大家族は、一人の子に多くの時間と想いをかけることがなかなかできない・・・・
初めて隊長もそのことがわかりました（笑）

それでも、仮の名前「エリザベスの娘」はちょっとかわいそうすぎる・・・・。

隊長はそろそろ名前をつける時期だと感じていました。

このころ、隊長以外の丘ばち女子隊員は、「エリザベスの娘」を愛称で「りの」と呼んでいました。
丘ばち女子たちが、肉感的な女王（エリザベス母）を「松坂慶子さんをもじって「慶子」とよんだり、豊満な女王を「かたせ梨乃さん」をもじって「梨乃」と呼んだり、冒涜の数々を繰り返していたのでした。
そこには女王に対するリスペクトはなく、うわー、ちょっとこの女王さま肉感的だわーとか、ちょっと太めじゃない？なんて

いけません、いけません。ミツバチとはいえ、相手は女性。
「デブ」「太め」「たるみ」「下品」を想起させる言葉は禁句。
「梨乃」は、新女王の怒りのツボにはまってしまいました。
そう完全にアウト、禁語を使っていたのです。
「梨乃」
エリザベス娘には「デブ」と聞こえたのでしょうね。
副隊長は完全にやられました
３発。
３発、刺されてしまいました。
皆さん気をつけましょう。女子に「デブ」は絶対禁句ですよ！（笑）



ハッチからの手痛い反撃にすっかり腫れてしまった副隊長の腕。保冷剤で冷却中です

ということで、急ぎ「梨乃」いや「エリザベスの娘」に名前をつけることにし、丘ばち隊の中で名前を公募をしました。もちろん「梨乃」は論外です。
女王にふさわしく、「デブ」や「下品さ」を感じさせない素敵な名前。
丘ばち女子は、大和撫子なので和名がお好みです。
隊長が西洋女王の名前を進めても、すぐ「花子」とかをつけたがります。

「花子」・・・・・。

「可愛いんだけどねぇ。ミツバチとはいえいやしくも女王だから、少し高貴さが欲しいねぇ。」
隊長がそんなことを考えていた矢先、最高の名前が飛び込んできました。

「かこ」
どこかで聞いた名前でしょう？
アイドル並の美しさと人気

この名前が浮かんできてからは話は早かったです。
だれに反対されることなくすんなり決まりました。
「エリザベスの娘」にようやく正式名が付いた瞬間でした。
「かこ」さま。
あえて漢字では書きません
どこぞやの猿山のように、愛を持ってつけた名前なのに、サルに女王の名前をつけるなんて！なる批判を浴びるかもしれませんからね。
我々は、ミツバチ女王を心底リスペクトしていますから、大事にしますから。
今もっとも輝く高貴な和名ということでつけさせていただきます。「かこちゃん。」
丘ばちの４群目。「かこちゃん」を宜しくお願い致します

この名前をつけてからの「梨乃」いや「エリザベスの娘」いや「かこ」さまは、非常に素晴らしい活躍。
ちょっとやんちゃなところがあるけれど、「梨乃」と呼ばれていたころの乱暴さがなくなり、
蜜をよく集め、良く働く良い子になりました
不思議なものです。「梨乃」と呼ばれていたときは、あんなに暴れて、副隊長を３発も刺したのに。

名前で変わったわけではないのだろうけれど、嘘のような本当のお話。
世の男子諸君、女子には「デブ」は禁句ですよ。
調子に乗っていると、きつーい一撃を食らいますよ！（笑）

素敵な本名や、優しい言葉をかけてあげれば、きっと素晴らしい反応が返ってきますよー
これ、本当ですから！（笑）

今、ハッチは蜜集めに一生懸命。とってもおりこうさんです

梅雨が明けました

2015年7月19日

とても暑いですね！
本日の東京の気温は34.8℃。
台風１１号が去って、梅雨前線が蹴散らされ、一気に夏がやってきました
関東地方、梅雨明けです。
いきなりの夏到来でちょっと夏バテ気味な隊長です
みなさんは大丈夫ですか？

今年は気候がおかしいですよね
ジメジメしていたかと思ったらいきなりの猛暑日。
ついて行くのが大変ですよ、おじさんは
ずっと長く雨の多い梅雨が続くのかと思ったら、突然台風が３つもできて、
そして気づいたら台風が梅雨前線を蹴散らしていて、台風が去ってみれば猛暑日と太陽全開のありさま
今年はエルニーニョ現象の影響で真夏の太平洋高気圧が発達しないなんて言っていたのに、台風のシェイクで弱いはずの太平洋高気圧がいつの間にか猛威を振るっています。
冷夏なんて言った気象庁は今頃大慌てですね、たぶん

丘ばちハッチたちも、梅雨であまり外に出られない日々が多かったので、ここからは夏枯れが来るのとにらめっこの大忙し活動時期に突入です。

ハッチ自体は、暑いのが人間ほど苦手ではないけれど、植物が弱ってくる時期には、そのペースと比例してさすがにパワーが減退します。
蜜が枯れる「夏枯れ」が来るからです

今年は雨が沢山降ったので、植物はいつもの年より随分良く成長しています。
夏花も実をつける植物も、いつもの年より花付き、実付きがとても良い。
目視ですが、自由が丘周りの環境はいつもの年より緑が多く溢れている印象です
その証拠に、丘ばち基地のプチトマトやハーブの花は凄い成長を見せています。
いつも遠くまで蜜を採りに行って、せっかく足元に植えたハーブに見向きもしてくれないハッチたちが、嬉しそうに丘ばちハーブガーデンで蜜を集めています。（隊長的にはチョーうれしいですけど！せっかく植えてもいつも無視され続けてきましたから。・笑）

丘ばちガーデンにハッチの姿が・・・

それでも、暑さと高温が続けば必ず「夏枯れ」はきます。
お盆過ぎ頃にきっと、日照りが続いて植物が弱ってきます。
自然の生き物、ミツバチはよーくそこらへんをわかっています。
目の前の気候に右往左往しているのは人間くらいで、自然の生き物はちゃんと先を見ています。（隊長も見習わないと、と思います。）

ハッチは、蜜が枯れないうちにここしばらく猛暑の中、精一杯活動することでしょう。
ここ数年の温暖化による猛暑は間違いなくいろんなものに影響を及ぼしますからね。
ハッチもわかっているでしょう

隊長もハッチを見習って、少し先を見越してこれから暑さ対策をしていこうと思います。
再来週からは、いよいよ自由が丘の夏の風物詩「盆踊り」始まりますからね

４日間の盆踊り。
きっと、暑いですよー。
提灯の取り付け、矢倉の設置、ビンゴ大会の準備（豪華賞品用意しますよ！）、うちわの仕分け。
準備も大変です。
隊長、暑さに負けずに頑張ります！

命のリレー

2015年7月11日

ようやくお天気になりましたね
今年の梅雨は本当に雨が良く降ります。
７月に入っても夏の気配が全然しなかったのですが、今日の暑さは、これからくる夏を感じさせるものでした。
やはりこの時期の太陽は、「暑い」です！
隊長です

さて、今日は久し振りにハッチのお話。
女王の更新*というものを書きたいと思います

*女王の更新とは
　　ミツバチの群では、１匹の女王が、すべての命の源となって３週間しか生きられない働き蜂たちを次々と産み、その群の勢力を維持していく。この産卵の行為が止まると、約１ヶ月後、その群は全滅する。そうならないために、女王の産卵速度が鈍ったり衰えると、新たな女王を作り出さねばならない。
方法はいたってシンプル。正常時、蜂の飼育活動の中で、女王の芽となる王台という卵の親玉みたいなものを潰していくのだが、その女王になる可能性の王台を潰さずに残し、孵化させるというもの。
王台を発見してから、約２週間で孵化し女王としての生命をスタートさせる。
　方法はシンプルだけれど、成功率はプロがやらないとなかなかうまく行かない。丘ばちプロジェクトの中でも難度上級の作業。更新をさせる時期や、季節、群の状態など本当に難しく成功率は低い

今年の冬、エリザベス群とサラ群で越冬を試みて、１群越冬成功し、１群冬を越せない報告をしました。
確実に越せるだろうと思っていたエリザベス群が直前で全滅し、ちょっと怪しいかなと思っていたサラ群が冬を越せたというブログを書いたのはサクラが咲くころのお話でした

越冬を成功したサラ

ショックな出来事と嬉しい出来事。哀楽入り混じる生き物のドラマの続編を丘ばち隊は、今見せてもらっています。

越冬に成功したサラ群。
このサラ群に起きた奇跡。生き物の輝きを本日はお伝えいたします

サラ群の頂点で群をまとめる女王サラは、不思議な女王です。
強力な力で群をまとめているというよりはどちらかというとマイペース。
積極的に群を拡大させることもなく、だけど弱々しく減退していく気配もない。ただひたすらに自分たちの生命を確実に守っていく。
勢いもなければ、みなぎる力もない。だけれども不思議な生命維持力があり、滅びることなく衰えることもなく静かな存在感を示している。
サラは、あまり卵を沢山産む優秀な女王ではありませんでした。
蜜もほどほどにしか集めず、昨年度の丘ばちプロジェクトの蜜は、ほぼエリザベス群が集めたといっても過言でないくらい養蜂家からするとサラはいわゆる「働かない群」に属する群でした

しかし、通常こんな群はほっておくとすぐに弱体化し滅びるのに、サラ群は淡々と生命を維持し続けました。
自分たちに必要なだけ子供を産み、必要なだけ蜜を集めてくる。
その頃合いが本当に適当、適量、絶妙。
病気やダニにも意外と強い。
そして、越冬も、絶対的な蜂数や物量がないにもかかわらず、ギリギリのところで越して見せる。
倍の蜂数がいたエリザベス群は滅び、サラ群は残った。

「サラは、本当に不思議な子だねぇ。一言でこの子を表すと、『生命力』なんだろうなぁ。」

隊長と、副隊長はいつもサラについてそんな会話をしていました。

「この子は、蜜を供給してくれなくていいから、その存在を維持して、私たちに不思議な希望を与え続けてくれればいいね。」

隊長と副隊長はいつもそう話していました。

そんな、マイペース「サラ」でしたが、越冬を成功し、暖かい季節が来てシーズン本番になった時に異変が起こりました。
必要十分なだけの子供を産み続けていた女王サラが、ほとんど子供を産まなくなったのです
ミツバチの女王は、通常3年～４年生きるといわれています。
この期間生きて権勢を誇り、群を維持し拡大させる卵を産み続けます。

マイペースサラは、まだ寿命があると思われるのに、急激に卵を産まなくなってきた。

「このままではサラ群が全滅しちゃうよ～。サラ群は何とか生き続けさせたいよ～。」

副隊長の悲痛な叫びに答えて、丘ばち隊は少ない卵を頼りに、新女王造成計画を始めました。
卵をたくさん産み、勢いがある群に女王ができるのは確率的に簡単です。
有り余る力で女王を生み出し、時に分蜂までしてしまうのですから。

勢いのある群から卵を分けてもらって女王を造成する道を選択するのがこのケースでは一番簡単ですが、それではサラのDNAが途絶えてしまいます。
卵を分けてもらった女王の血の子供ができる。
丘ばち隊が愛したマイペースサラの血がなくなるのです

丘ばち隊は必死に少ない卵を頼りに王台を働き蜂たちに作らせ、わずかな望みにかけました。
確実に女王を誕生させ４群を維持する道ではなく、３群に減るリスクを承知でサラのDNAを残す望みにかけたのです。
サラの血でなければ１群多く存在する意味はない。サラがいないのなら３群でいい。頭数を維持するより、中身が大事なのだと。
残された時間はそう多くはない中での決断

副隊長を中心とするサラ女王更新計画は、必死の想いと愛で進められました。
今年増えた４群ビックダディ状態での作業だったので非常に大変でした。
勢いがあってやんちゃな群の蜂に刺されたり、いつもより多くの群を管理しながらの重労働。
大変でしたが、６月下旬に僅かな望みにかけたサラDNAの新女王誕生といううれしいうれしい結果にたどり着くことができました

新女王の誕生。これはうれしい事象なのですが、手放しでこれを喜ぶことはできません。
ここから、新女王に一生に一度の結婚飛行に行かせ、卵を産める体になって帰ってきてもらわねばなりません。
巣箱をでて、ミツバチだけが知っている結婚式場でどこかの群の雄ばちの精子を一生分吸い取り、自分の巣箱に帰って来るまでが、女王更新完了のプロセス。
巣箱の外には天敵が沢山居ます。
スズメバチ、クモ、子育て中の小鳥たち。
無事に帰って来られる確率はとても低いのです

「頼むぞ、新女王サラ！」

祈る気持ちで隊長たちはサラの更新完了を見守りました。
その間、旧女王サラは、幽閉といって、新女王が卵をちゃんと産み続けられるようになるまで、喧嘩しないよう分蜂しないよう小さな檻に入れて推移を見守らせます。

日に日に弱くなっている旧女王サラ。
誕生してからもなかなか結婚飛行に行かない新女王

じりじり、焦がれるような思いで見守り続けたここ数週間。

「まだかな、まだかな。早くしないと旧女王も弱っていく。早く卵を産んで群勢を回復しないと全滅のカウントダウンが始まっちゃうよ！」

焦れて、焦れて、待って、諦めかけた昨日７月10日金曜日。
ついに新女王サラは結婚飛行を済ませ、帰ってきて沢山の卵を生みはじめました。
そして、それを見届けるかのように、この日旧女王サラはその命を閉じました。

新女王の正式な誕生と、旧女王の死。
新しい命が生み出され、古い命が去ってい来ました。

命のリレー。
これは自然界、生物界の常だけれど、あまりにも劇的で、タイミングが奇跡的だったので隊長も副隊長も胸を熱くせずには居られませんでした

個性的でマイペースでどこか憎めないのんびり屋のサラ。
優等生エリザベスと対照的なサラ。
そのマイペースさと、不思議な生命力を感じさせる可愛い女の子。
確実に丘ばち隊の心の奥に入りこんでくる素敵な女王でした

久しぶりに、梅雨の合間に広がった青空のもと、隊長と副隊長は私たちにいっぱい感動を与えてくれた旧女王サラの亡骸を、恒例に従いボーボーの森第一のモモちゃんの麓に手厚く埋葬しました。

「サンキューサラちゃん。あなたは、エリザベスの越冬失敗の時も、生きてその痛みを和らげてくれました。のんびりとしたその姿に幾度も救われました。本当にありがとう。こらからもあなたの娘と、ほかの丘ばち達をここから見守ってください。」

隊長と、副隊長は深々とこうべを垂れ、お祈りをしました

なでしこがくれたもの

2015年7月7日

こんばんは、隊長です
今日は、言葉はありません。
ミツバチサッカー解説者としては、辛いつらい日になりました
女子サッカーファイナル
5-2．
予想外の大差の試合となってしまいました。

スズメバチサッカーアメリカ。
圧倒的に強かったです。
パワーがあって、個人技があって、連携もとれている。
付け入るスキがありませんでした。
王者にふさわしい戦いっぷりだったと思います

なでしこどうこうと言うより、アメリカをほめるべきだと思います。
小さな体でなでしこは必死にミツバチサッカーでスズメバチサッカーに対抗していました。
何度か相手を追い詰めるシーンもあり、その心意気と存在感は十分示せたと思います。

ただ、ただ、相手が強すぎた


なでしこジャパン。
本当によくやってくれました
大会前の前評判は、決して高くありませんでしたから。
大会前のテストマッチや、小さな大会で結果が出ず、若手の伸び悩みや
新旧のミスマッチ、戦術の浸透が進まない状況を多々目にしていました。
強豪国というより、「前はすごくいいチームだったのに」というような過去のチームになりかかっていました

隊長も含め、日本の多くの方は今大会に入る前は、期待薄で少し冷めてみていたと思います
もしかしたら、決勝トーナメント進出も危ういかも、というような空気さえありました。

しかし、一度消えかけたなでしこミツバチサッカーの火ですが、本番に入り、１試合、１試合、重ねるたびに彼女たちは忘れかけていたミツバチ魂を取り戻し、果敢に勇気を持って試合を制していきました。
ただ勝つのではなく、彼女たちらしさを前面に出して圧倒しました。
現時点で同格か、やや上の相手にも果敢に勇気を持って攻めあがりました。
守ることに集中するだけでなく、勇気を持って後ろの選手もどんどん前の選手を追いこして攻め上がり、相手にダメージを与えていました。
これは、なかなかできないこと
相手の力を認めれば、認めるほど、試合はディフェンシブになるし、相手の攻撃を恐れて攻める気持ちが弱くなる。
積極的な気持ちは影を潜め、守勢に偏りがちになってしまう。
相手の強いところを消そう消そうとして、自分たちの強いところも出せないまま飲み込まれる。

小さいチーム、フィジカルで劣るチームは、ここで守勢に回ってしまったら完全に勝機がなくなってしまいます。
積極的に行って主導権をとって、最後は走り勝つ。
これは、本当に難しく、そして体力的にしんどいこと。よほど、精神的・体力的に鍛えていないとできない。辛抱が強くないと続かない

なでしこジャパン。
彼女たちはそれができていました。
隊長は感動しました
誰一人不平を言わず、黙々と自分の役割を全うする姿は、隊長の胸に熱く残りました。
一人一人が、愛おしいミツバチに見えました。（スミマセン、これは冒涜ではなく本当に隊長の最高の褒め言葉です・笑）
キラキラと輝き、黄金色に光る蜜を持ち帰る美しきミツバチたち。
それにも似た黄金色の輝きを放ちながらなでしこは勝ち上がっていってくれました。
彼女たちの輝きは、隊長や、応援したみんなに、「ひたむきに頑張る力」の大切さを教えてくれました

みんなで攻撃し、みんなで守る、こんなミツバチたちみたいにね・・・

2015女子ワールドカップカナダ大会。
最後の結果は残念でしたが、果敢に攻めるミツバチサッカーにはこのような結果になるリスクもあります。これはしょうがない。
準優勝。世界の２位。これは本当に立派なこと。誇れること

ありがとう、なでしこジャパン

宮間キャプテンが決勝前に言っていました。
なでしこの快進撃やワールドカップの活躍を流行で終わらせてはいけないと。
サッカー少女たちの目標や夢となり、次のなでしこがどんどん出てくるような文化にまで紡いでいかないといけないと。

さすがだと、隊長思いましたね
ミツバチも、自分たちの世代だけでなく、次の世代を産み育て、生命の灯を紡いでいく力を持っています。「今」だけがいいのではなく、次をいつも考えて行動しています。
なでしこ、やはりすごいですね。
どこをとっても立派なミツバチサッカーです。（隊長の中ではミツバチサッカーが最高の褒め言葉！・爆）


今回、なでしこにはいろんな気持ちのお土産をもらいました。
隊長はまた、お仕事、丘ばちプロジェクト、いろんなこと「ひたむきに」一所懸命頑張ろうという気持ちが強くなりました。
なでしこのように勇気を持って攻めあがろうと。
そして失敗しても全力で走って取り返そうと

そんな彼女たちには素直に言いたいと思います。
感動を本当にありがとう

あとひとつ

2015年7月3日

ミツバチサッカー解説者の丘ばち隊長です。
なでしこ、やりましたね！

女子サッカーワールドカップカナダ大会準決勝。イングランドに2-1。
見事な勝利です
イングランドのオウンゴール。やった選手はかわいそうですが、あれは誰も責められません。
彼女が触らなかったら、なでしこがきれいなゴールを決めていたかもしれないとても良いパスでしたから。
最後の最後に気持ちの差がちょっと、ほんのちょっとだけ形となって出てくる。
それが接戦の常です。
日本女子が素晴らしかったということ。
まさに大和撫子だと隊長は思いました。本当に素晴らしい！

みんなしっかり耐えていましたね。
みんな気持ちこもっていましたね。
動き、乱れませんでした。気持ち、切れませんでした。
そして、最後に勝敗を分けたのは、個々が束になって一つに向かう想いの強さです

だれが頑張ったとか、だれが活躍したとかではなく、１１人がみんな気持ちを一つにしてfor the teamに徹していましたね。
この試合は、どれだけそれに徹せられるかの我慢比べみたいでした。
みんな我慢していました。誰一人さぼっていませんでした
これまでの試合みたいにドンドン前に出ていくことはできませんでした。
だけど、相手をしっかり見て、相手の強いところをみんなで一生懸命つぶしていました。
バラバラで、ずるずる下がるのではなく、みんなで整えながら守りながら一つのチャンスを伺う。
意思の統一ができた見事なチーム連携。
状況や、相手によって柔軟に対応する。それが一人ではなく、何人も連動して行われる。
まさに働き蜂みたい。
なでしこ、押されていても11人が一つの生き物みたいでした。
個々が連動し、超個体となって最後は勝ちきった

隊長、昔は偏見で「女子のサッカーなんて」という冷ややかな考えの持ち主でした。
女子のサッカーは少年サッカーみたいで男子サッカーの迫力がないと。
でもそれは間違った見方でした

個々がどれだけひたむきに動けるか、どれだけチームとしての動きに徹せられるか、そんな視点や戦術眼で見たら女子サッカーはとても魅力的です。
戦術や、チームとしての意思決定能力という上では、十分男子にも当てはまる部分があると思います。
ミツバチのように労をいとわぬ動きや、状況に応じてさまざまに変化し連動する。
鍛えぬけば、極めれば、集団としてあそこまで動きを合わせていけるのだと。
なでしこはそれを教えてくれました

そういえば、ミツバチも女子の世界。女王を中心に９割の働き蜂（全部メス）と１割の雄ばちで群が形成されます。
女王と働き蜂たちの見事なコンビネーションで群を成立させていく。
女子たちの能力の高さが際立つ世界。

なでしこジャパン。
日本の女子の素晴らしさを世界に示してくれています。
夢や感動をたくさん与えてくれています

頂点まであと一つ。

最後は、スズメバチのようなデカくてパワーがあって強力なアメリカが相手です。

佐々木監督が言っていました。
ここまで来たら思いっきり、勇気をもって自分たちのサッカーをぶつけてみるだけだと。

最後まで意思の統一が取れた、想いの強い美しいなでしこならではのミツバチサッカーを見たいと思います。
なでしこジャパン、ミツバチサッカージャパン（これは隊長が勝手に名づけたもの。ほんと勝手でごめんなさい・笑）

あとひとつ。
がんばってね～！

ハッチもサッカーボールみたいなっちゃった