椰子の木さんサヨウナラ

自由が丘森林化計画の一角をずっと守って来てくれた木があります。

隊長が若くて、エネルギーとパワーに溢れていた時に設置した植物たち😌

自由が丘の駅ロータリーから南口に抜ける大井町線の踏み切り脇にある椰子の木群の一団。

むかし、このエリアはヒロストリートと呼ばれていて、その当時の地元商店会長さんがハワイのヒロを意識したまちづくりをしていました。

ハワイのヒロとここの商店街名・広小路の広（ヒロ）をかけて、ハワイアン全面推しのまちづくりをしていました。

その会長さんたちからの依頼で、放置自転車対策に自由が丘森林化計画のプランターを置いてくれと言う依頼が来て、隊長はチカラの限りを尽くして植栽を植えました。

本当は、ハッチの蜜源植物を植えたかったのだけれど、ヒロストリートのネーミングとハワイを意識したイメージに合うように、わざわざ千葉の椰子の木を専門に育てている農場から取り寄せて椰子の木を植えました。

ここは、日当たりがめっぽう良くて風も強い乾燥した過酷な土地でしたが、千葉から来た椰子の木は、へこたれることなく、水やりもできなくても、負けずに何年もしっかりと生きてくれました。

大型プランターに、どっしりと根を張り、ヒロストリートを見守るように一時代を過ごした椰子の木さん。

この度、地元商店街の役員さんたちの代が変わって、植栽ではない方向で、ここの景観を作り、新しいまちづくりをするのでどかせて下さいという依頼が来て、お役目を終えることになりました。

せっかく生きて、どっしりと根ざした椰子の木さん。
放置自転車を跳ね返し続けてくれた椰子の木さん。
いろいろ新たな嫁入り先や、引き取り手を、隊長の知り合いを中心にあたりましたが、その大きさゆえに、引き受けてくれるところがどこも見つからず、廃棄されることになりました。

隊長は、椰子の木さんに申しわけないのと、悲しいのとで、昨日、副会長と一緒にお別れに行って来ました。
ツルツルの木肌を撫でて、最後のお別れをしました😢

ゴメンね、としか言えませんでした🥺

　

　　　　ごめんね、本当にありがとう

まちづくりの中で、どうしょうもなくサヨウナラをしないといけない事があります。
生きている命を終わらせないといけないことがあります。

とても悲しいことなので、植栽や植物を植えるときは、もっと慎重に、そして丁寧に先のことを考えて、植えたり設置したりしないといけないな、と強く強く思いました。
若くて勢いだけで走っていては、このような悲しいお別れをしないといけません。

隊長は、まだまだいろんなものが足りません。
もっともっと考え、成長していかないといけない。
これから続くまちづくりが上手くいくように。
都会にこそ、緑と潤いが必要だから。

それはどうやって守れるのか、どうやって根付かせられるのか。
しっかりと考えていかないといけないと思った隊長です。