終わりははじまり
2021年 11月 13日
11/12の朝。
今年の丘ばちプロジェクトが終わりました。
最後の一匹、残っていたハッチが完全に居なくなってしまいました
今年、最大6群いたハッチは、これで全滅です。
おしまい。
寂しいです。
冬を待たずして終わってしまいました。
ハッチを思って毎年やっている越冬の準備も、今年はできません
わかっていたことですけどね、丘ばちプロジェクト13年の歴史ではじめてです
朝、内検で空っぽの巣箱を見た時に、すごく悲しい思いになりました。
胸の奥がグッと絞めつけられました。
一瞬、耐えられないくらいのどうしようもない寂寥感に襲われました。
「これで終わり。」
隊長は、そんな言葉を発していました。
そして同時に頭の中に、ある歌のメロディと歌詞が流れ出しました。
ちょうど波のように
さよならが来ました
言葉は もう何もいらない
ただ見送るだけ
遠く離れる者
ここに残る者
僕が決めても かまわないなら何も言わないけれど
どうして あなたは
そんなに 手を振るのだろう
僕の手は ポケットの中なのに
ちょうど波のように
さよならが来ました
言葉は もう何もいらない
ただ見送るだけ
どうして あなたは
遠くに 去って行くのだろう
僕の手は ポケットの中なのに
ちょうど波のように
さよならが来ました
あなたは よくこう言っていた
終わりは はじまり
終わりは はじまり
佐野元春さんの「グッバイからはじめよう」と言う歌です。
名曲です。(カバーも秀逸https://youtu.be/O3k6zSRV8EI)
自分から思い出したくて思い出したわけでもなく、その歌はどこからともなくやってました。
相当悲しかったんだと思います。
自分の中の悲しみが爆発したんだと思います
隊長、副隊長の前ですから泣くわけにはいきません。が、副隊長が見ていない方向を見て思わず涙が出ました
ちょうど波のようにさようならが来ました♪
その歌は、隊長の頭の中でずっとずっとなっていました。
そして、気がついたら最後のフレーズを自分で口ずさんでいました。
「終わりははじまり。」
終わりははじまり、そうか、終わりははじまりなんだ。
ものすごく当たり前のことだけど押し潰されそうな寂しさでその意味を忘れていました
隊長は最後となった空の巣箱を持ち上げて帰り支度をしていました。
終わりははじまり。
終わりははじまり。
心で何度も口ずさみながら。
「来季はきっと違う景色を見てみるんだ。」
そう思って空の巣箱を持ち上げました。
そして空っぽで軽いはずの巣箱が意外と重いことに気がつきました。
来季は巣箱のサイズを変えてみようかな?
そんな思いが既に自分の心にあることに気がつきました
終わりははじまり。
そう、どんなに辛い終わりが来たとしても、そこからはじまる世界がある。
この歌のように。
終わりははじまり。
古い丘ばちプロジェクトの終わり。
そして新しい丘ばちプロジェクトがここからはじまります