前を向こう
2017年 01月 06日
2017年1月6日
隊長です
一昨日、隊長たちは仕事始めでした。
昨年末、一生懸命大掃除をして何もかも新しくきれいな状態で新年を迎えられたので、とても良いスタートを切れました。
そんな、良いスタートを切った翌日、丘ばち隊も、「蜂始め」(たぶんこんな言葉はないと思いますが、隊長言葉ですみません。今年もよろしくお付合いを!・笑)を行い、越冬中のハッチたちの様子を見に行きました。
越冬準備段階で弱っている群もあったので、無事に年が越せたのか心配でした。
「4群ともそろって新年を迎えられるかな?」
越冬用の餌を補充するため、副隊長が丘ばち基地に向かいました。
「・・・・・」
そこで彼女が目にしたものは、「カコ群」と「エリザベス群」の亡骸でした。
「えええっ! 何で?!」
一番弱っていた群「サラ」ならいざ知らず、調子のよかった2群が全滅していたのです。
「なんで?なんで?」
副隊長は悲しさのあまり泣いてしまいました
隊長も悲しかったけれど、何か心に引っかかるものがありました。
「DNAだな。」
隊長は即座に、ピンときました
全滅した2群は、同じ種ばち業者から仕入れたハッチたちだったのです。
とても良く働いて、蜜をよく集める性質のいい子たちだったのですが、寒さへの耐性がない子たちだったのだと思います。
種ばちを販売するところの蜂は、専門でやっている業者なので、冬は暖かいところ(四国や南房総)で越冬させることが多いです。
蜂が冬にダメになるリスクを避け、トップシーズンに一番良い状態になるよう照準を合わせて出荷されている蜂たち。
この蜂たちは、長い間そのサイクルで作り出されてきているので、寒さへの耐性遺伝子が殆ど育ってないのだと思います。
どんなに群勢が強くても、寒さへの耐性がなく、暖かい場所に移さないと関東や東京の冬は越せない悲しい性がある
カコの亡骸はきれいで、まるで生きていいるよに見えます。
あんなに弱っていた「サラ」群が残って、ある程度の群勢を誇っていた2群が死滅してしまう。
いつもの年より暖かい保温材を使い、しかも厳冬ではなく、12月の気温は高めで暖冬といわれるこの冬にダメになってしまった原因は、どう考えても「DNA」だなと隊長は強く感じたのです。
血のなせるわざ。
だから、隊長すごく悲しくはありますが、なぜかすごく前を向いています。
これまでの経験と知恵を駆使してやれるだけのことはやっても超えられなかった。
真剣にやったし、なにも後悔しないぐらい努力した。
やりつくしてそれでもできなくて初めてわかる世界
今回2群の越冬失敗は、隊長に本当に大事なことを教えてくれました。
どんなに越冬対策をとっても、どんなに暖かい素材を使っても、DNAを何とかしないと冬は超えられない。
同じことをやっていては同じことを繰り返してしまう。
同じ悲しみを何度も味わうことになる
これは、お手上げを意味するのではなく、東京・自由が丘にあった蜂を自分たちで作っていかなければいけないということを意味しているのだと思います。
蜂を作る。
どこぞやの種ばちを仕入れる。
東京生まれでない違う地域からやってくる蜂。寒さに弱い蜂。
その種ばちを、自由が丘色に変えていくこと。
自由が丘ではないところからやってきた女王を、冬を迎える前に、自由が丘生まれの新しい女王に更新し、寒さに少しでも耐性のある子にして育てる。
これまで何度か冬を越えた「サラ」群などと交配させて、蜜はそんなに集めなくても冬に耐性があるハッチに仕立てあげていく
これは、簡単なことではありません。
おそらくとても高度なことでしょう。正直難しいことなんだと思います。
1年や2年でできることではないとも思います。
環境に適応させていくのですからね、「世代」という時間が必要となってくるでしょう。
時間がかかることです。根気がいることです。辛抱がいることです。
でも、チャレンジする意義はあると思います
「難しいこと。」
素人だからと言って、いろいろ諦めていたのでは、せっかくミツバチプロジェクトをやっている意味がありません。
これまで、丘ばちプロジェクトは8年という経験を積んできました。
たくさん失敗もしました。
失敗をしていろいろ学び、なんとなくだけれど掴んだものもあります。
その経験を生かす時が来ているのだと思います。
ひとつ上のステージに行けるかもしれないチャンスが来ているのです
自由が丘で育てる丘ばち。
丘ばちというからには、春も夏も秋も冬も一緒に暮らせるハッチがいい。
どの季節も一緒に泣き、笑い、暮らしていけるハッチへ。
今回の2群ロスは非常に大きいですが、このロスは隊長の心の何かを強くノックしました。このロスを無駄にしない。
隊長は前を向きたいと思います。
どの季節もともに生きていけるように・・・
いろいろ考えてみます。
ハッチが身をもって教えてくれたこと。
隊長、前を向いて次のステージに進む勇気が出てきました
がんばってくれて、ありがとう。感謝をこめて埋葬しました。
隊長です
一昨日、隊長たちは仕事始めでした。
昨年末、一生懸命大掃除をして何もかも新しくきれいな状態で新年を迎えられたので、とても良いスタートを切れました。
そんな、良いスタートを切った翌日、丘ばち隊も、「蜂始め」(たぶんこんな言葉はないと思いますが、隊長言葉ですみません。今年もよろしくお付合いを!・笑)を行い、越冬中のハッチたちの様子を見に行きました。
越冬準備段階で弱っている群もあったので、無事に年が越せたのか心配でした。
「4群ともそろって新年を迎えられるかな?」
越冬用の餌を補充するため、副隊長が丘ばち基地に向かいました。
「・・・・・」
そこで彼女が目にしたものは、「カコ群」と「エリザベス群」の亡骸でした。
「えええっ! 何で?!」
一番弱っていた群「サラ」ならいざ知らず、調子のよかった2群が全滅していたのです。
「なんで?なんで?」
副隊長は悲しさのあまり泣いてしまいました
隊長も悲しかったけれど、何か心に引っかかるものがありました。
「DNAだな。」
隊長は即座に、ピンときました
全滅した2群は、同じ種ばち業者から仕入れたハッチたちだったのです。
とても良く働いて、蜜をよく集める性質のいい子たちだったのですが、寒さへの耐性がない子たちだったのだと思います。
種ばちを販売するところの蜂は、専門でやっている業者なので、冬は暖かいところ(四国や南房総)で越冬させることが多いです。
蜂が冬にダメになるリスクを避け、トップシーズンに一番良い状態になるよう照準を合わせて出荷されている蜂たち。
この蜂たちは、長い間そのサイクルで作り出されてきているので、寒さへの耐性遺伝子が殆ど育ってないのだと思います。
どんなに群勢が強くても、寒さへの耐性がなく、暖かい場所に移さないと関東や東京の冬は越せない悲しい性がある
あんなに弱っていた「サラ」群が残って、ある程度の群勢を誇っていた2群が死滅してしまう。
いつもの年より暖かい保温材を使い、しかも厳冬ではなく、12月の気温は高めで暖冬といわれるこの冬にダメになってしまった原因は、どう考えても「DNA」だなと隊長は強く感じたのです。
血のなせるわざ。
だから、隊長すごく悲しくはありますが、なぜかすごく前を向いています。
これまでの経験と知恵を駆使してやれるだけのことはやっても超えられなかった。
真剣にやったし、なにも後悔しないぐらい努力した。
やりつくしてそれでもできなくて初めてわかる世界
今回2群の越冬失敗は、隊長に本当に大事なことを教えてくれました。
どんなに越冬対策をとっても、どんなに暖かい素材を使っても、DNAを何とかしないと冬は超えられない。
同じことをやっていては同じことを繰り返してしまう。
同じ悲しみを何度も味わうことになる
これは、お手上げを意味するのではなく、東京・自由が丘にあった蜂を自分たちで作っていかなければいけないということを意味しているのだと思います。
蜂を作る。
どこぞやの種ばちを仕入れる。
東京生まれでない違う地域からやってくる蜂。寒さに弱い蜂。
その種ばちを、自由が丘色に変えていくこと。
自由が丘ではないところからやってきた女王を、冬を迎える前に、自由が丘生まれの新しい女王に更新し、寒さに少しでも耐性のある子にして育てる。
これまで何度か冬を越えた「サラ」群などと交配させて、蜜はそんなに集めなくても冬に耐性があるハッチに仕立てあげていく
これは、簡単なことではありません。
おそらくとても高度なことでしょう。正直難しいことなんだと思います。
1年や2年でできることではないとも思います。
環境に適応させていくのですからね、「世代」という時間が必要となってくるでしょう。
時間がかかることです。根気がいることです。辛抱がいることです。
でも、チャレンジする意義はあると思います
「難しいこと。」
素人だからと言って、いろいろ諦めていたのでは、せっかくミツバチプロジェクトをやっている意味がありません。
これまで、丘ばちプロジェクトは8年という経験を積んできました。
たくさん失敗もしました。
失敗をしていろいろ学び、なんとなくだけれど掴んだものもあります。
その経験を生かす時が来ているのだと思います。
ひとつ上のステージに行けるかもしれないチャンスが来ているのです
自由が丘で育てる丘ばち。
丘ばちというからには、春も夏も秋も冬も一緒に暮らせるハッチがいい。
どの季節も一緒に泣き、笑い、暮らしていけるハッチへ。
今回の2群ロスは非常に大きいですが、このロスは隊長の心の何かを強くノックしました。このロスを無駄にしない。
隊長は前を向きたいと思います。
いろいろ考えてみます。
ハッチが身をもって教えてくれたこと。
隊長、前を向いて次のステージに進む勇気が出てきました
by jiyugaoka-bee
| 2017-01-06 11:24
| 越冬