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「吾唯足知・われただたるをしる」

2016年4月11日

パナマ文書、世間を騒がせていますね。
凄いですね~。騒がしいですね~044.gif
タックスヘイブンですか。
貧乏人隊長には全くもって関係のない遠~い、遠~い世界の話ですが。(笑)003.gif
昔からケイマン諸島やパナマなどの租税回避地には、世界のセレブや公人の資産がうごめいているのは知っていましたが、こんなにも赤裸々に出されるとちょっと幻滅してしまいますね。
隊長が知っていた世界は、小説や映画の世界だと思っていたのですが、今回のはめちゃくちゃリアルです005.gif

丘ばちのブログで、こんな社会派のお堅い話題がなんででるんだろう?
何が丘ばちにつながっているんだろう?
この件、自然や環境につながっているんだろうか?
不思議に思った人、いるでしょう039.gif
丘ばちって、自由が丘という東京の一つの街の小さな環境活動でしょ?
なんでパナマ文書までいっちゃうの、と。

そう、その通り、おっしゃる通りなのです。
丘ばちプロジェクトは、東京の一つの街「自由が丘」の環境活動です。
大それた思想や、宗教、社会政治とは無関係の牧歌的な取り組みです045.gif

でもね、今回、隊長はちょっとこのパナマ文書に反応しちゃったのですよ。
丘ばちプロジェクトは、地域の環境を良くしよう、そしてここから発信した情報が、世の中の環境の取り組みにつながっていますように、と始めた活動です。
とても骨の折れる活動ですが、この活動が地域と、そして大きな世界とつながっている、と思えると、辛さではなく喜びとなって頑張れます。
ここでの活動は小さいけれど、きっと大きな環境へとつながっているのだと026.gif

地域の片隅でも、環境を良くしようと必死に頑張っていると、これから地球に対して人は何をしなければいけないのか、感覚的にわかってくるのですよ。難しいことはわからないまでもこれはやっちゃイカンということぐらいはわかる。
パナマ文書。
これはイカンですよ013.gif
財を成し、富を得、各国、各分野、世界をリードすべき人たちが世界をリードするどころか真逆のことをしていた。

これは、地球が壊れる元なのです。

「欲望」
これが地球を破滅に追いやる。
満足を知らない愚か者が、「もっと、もっと」の欲望をだした結果が、近年の地球温暖化などに見る環境破壊ですから。

個人が、企業が、利益追求に走りすぎた結果。地球は悲鳴をあげてきている。
この事実だけは揺るがない021.gif

これからの世界をリードする人。
それは、財を成すことにたけている人でも権力を手中にする人でもありません。
壊れかかった地球環境を考え、滅私奉公で手遅れにならないうちに環境修復に向かう人でなければならないのです026.gif

蓄財は悪いことではありません。
行き過ぎた蓄財や「欲望」がダメなんです。

富が集中する為政者や、経済的優位者は、地球が壊れても100年後住むのに難儀する星になってもおそらく、自分の「今」が大事なんだろうと思う。

今の地球規模での変化は、まだ科学では解明できないといわれているが、おおよそは分かっていること。
成長(人が欲望をコントロールしきれているように錯覚していること)の限界なんです。
産業革命以降、人は飛躍的に進歩(?)を遂げ、大量生産、生産効率を高め、人口を恐ろしく増やしてきた。
工業製品だけでなく、食料も化学肥料、農薬の進歩で沢山のものを作れるようになった。
西暦1000年ころは3億人だった人口は、1600年には5億5千万人、1800年には10億人。
昔は、人口が3億人の倍になるのに約600年かかっていたのが、5億人の倍になるには約200年しかかかっていない。
産業革命が定着した以降は更に加速し、
1900年には16億人。1930年には20億人。1960年には30億人。1990年には53億人。
2000年62億人。2010年には69億人になっている005.gif
この人口を養うため、化学肥料や農薬を大量投下したことで、地球は悲鳴を上げ始める。
化学肥料や農薬を使いすぎることで砂漠化を招き、使えない土地に代わって新たに森林を伐採し開墾をエスカレートさせ森林が消失し更に砂漠が増えてゆく。
砂漠化と森林消失。温暖化の大きな要因。そして更に人口は増え、おそらく温暖化はこの人口の伸びと比例して更に加速するでしょう021.gif
あと数十年もすれば日本の本州に熱帯の植物や生き物が定着するかもしれない。伝染病を招く熱帯の蚊も大量に発生するでしょう。
海面上昇で亡くなってしまう地域も出てくる。
大型の台風も頻繁にやってくる025.gif

隊長は、今の地球破滅に向かうシナリオは何が原因かというと、科学的にわかっているところもあるけれど、大きな問題の本質を、人間という生き物の「心」にあるのだととらえている。人の抑えられない心、「行き過ぎた欲望」が破壊を招くと022.gif

すべては、人の欲望。
「もっと良い生活を。もっと美味しいものを。もっと快適なくらしを。」
「もっと、もっと、もっと。More,more,more」

確かに人間という生き物が生きていく上で向上心は絶対に必要だと思う。
しかし、必要以上の向上心、競争はいらない。
自分たちが存在できなくなるまでの過剰な「欲求」はいらない。
それは今の悲鳴をあげた地球環境が証明している013.gif


吾唯足知・われただたるをしる

京都の立命館大学近くに、白い石が水の流れのような景色を作る立派なお庭を持つ龍安寺というお寺があります。そこのお庭に、丸い石に漢字が彫られた有名な蹲(つくば)があります。
真ん中の水を入れる四角い部分が穴となってくりぬかれ、その四角い穴を共有する形で上から時計回りに「吾唯足知(われ ただ たるを しる)」と読める構造となっています。

「吾唯足知・われただたるをしる」_d0155439_1653396.jpg
少しでも、多くの人がこの気持になってほしいね

隊長、この言葉は座右の銘であります。
禅の教えらしいのですが、行き過ぎた人の心を抑えるお告げのように響きます。
自分が足りていることを認識できること。これを説いているのです。
100%や完璧を望むのは果たして正義なのだろうか。聞こえは良いがそれは人類にとって善ではないような気がする。
十分でないまでも不服がないまでに足りていればさらに望むのは罪。
「ちょうどいい」を知ることは、実は100%を知ることより難しいのかもしれない。
そこにはやりすぎようとしている心を抑える修練と心の平静が必要であるから045.gif


「欲望。」
「もっと、もっと、もっと」
これはどこかで抑えないといけない。
必要以上の富はいらない046.gif
ましてや、一所懸命頑張っている人々を出し抜いてまでの富。
パナマ文書に出てくる人々は、この「もっと、もっと」が行きつく先の人々だと感じるのです。一番なっては行けない人。一番陥ってはいけない心持。
おそらく文書に載っている人々は、満ち足りるということを知らない人なんだろうなと思う015.gif

多少の貧富の差は、人間ですからありますよ。
でも税金を逃れ、必要以上の財を成し、更にそれ以上の財を、ルールの抜け穴まで見つけて貯めようとする心はないな。
これがきっと地球をダメにしていくのだろうと思う。
自分は理想主義者でも富の再分配を唱える共産主義者でもないけれど、地球環境を愛する一市民としてこの極まった「欲望」の表れに「吾唯足知」の教えをぶつけられずにいられなかった026.gif

隊長はこのパナマ文書が出てきてから、何か書かなくては収まらないものを感じてついついこのようブログを書いてしまいました。
可愛い丘ばちハッチからは逸脱しているのはわかるけれど、こんな足ることを知らない人が世の中の上層に沢山いる世界ではだめだと思う045.gif
人が出す「欲望」を食らいすぎて、もうこれ以上吸収できないと悲鳴をあげている地球で、必要なのは「もっと」でも「more」でもなく、足ることを知る人を一人でも多く作ること。
しかも、上層部に行く人は自分が「欲望」を満たすのではなく、地球にダメージを与えるような競争を抑制し、人の欲を調整し、少しでも地球を長持ちさせられる人でないと。

一人でも多くの人が「吾唯足知」の心得を知り、この価値観を共有できたのなら、環境問題や人の軋轢は減っていくように思う。
「吾唯足知」は、誰の心の中にもあるもので、決して難しいことではないと思う。行き過ぎる心をどこかでちょっと立ち止まって深呼吸させられれば、その存在は、足ることを知る心は、きっと見えてくるはず。
足りていることを認識できる信号が、一人でも多くの人の脳に伝達することがこれからの世界ではとても重要だと思う。それができれば、世の中はきっと変わるし、地球はもっと長持ちすると思う043.gif

隊長にできることはちょっとだけれど、やらなければならないと思っています。

これからも、隊長は丘ばちハッチを通じて、吾唯足知の信号を送り続けたいと、今回のパナマ文書のニュースを見て強く思いました001.gif

by jiyugaoka-bee | 2016-04-11 16:56 | 隊長 渾身の一筆

養蜂活動の記録


by jiyugaoka-bee