やった!やった!
2014年 04月 27日
2014年4月26日
みなさんに嬉しいご報告です
昨年丹精込めて植えたナニワイバラの『ナニーちゃん』が、1年経ってようやく咲きました!
昨年の冬、バラが丘計画を始めるぞ!って丘ばち隊そろってバラ苗の聖地、石和温泉にあるコマツガーデン視察に行ったとき、コマツガーデンの入口にドーンと巨大なつるの樹木が植わっていたのがナニワイバラでした。
その幹の太さといったらマッチョな男の人の腕回りぐらいあり、これがとても繊細な『バラ』の仲間とは思えないぐらいの貫禄っぷりで、
「おおー、バラにもこんなワイルドなやつがいるんだ!」
と感動したのを今でも鮮明に覚えています。
コマツガーデンの後藤みどり社長にも、
「ナニワイバラはすぐにスクスク伸びて、スペースがないと大変になるよ。ミツバチもぶんぶん飛んでくるし、東京では場所を良く考えて植えないとね」
なんて言われ、都会で植えるのは「どうなのかなー」なんてちょっとダメだしとも取れるアドバイスをもらう品種でした
しかし!
ミツバチ命、頭に蜂毒がまわっている丘ばち隊長には
後藤みどり社長が、都会でバラを育てる丘ばち隊を心配して言ってくれた言葉が、
「このバラはミツバチには最高よ!そうミツバチの申し子。」
という響きに聞こえ、
「よっしゃー、このバラを自由が丘の街中にバンバン植えちゃる」
と心の闘志にメラメラと火をつけてしまい、コマツガーデン視察から帰ってから速攻で注文しまくった挙句、自由が丘森林化計画のいたるとところに植えてしまいました
植えてから、意気揚々、気分爽快、ナニワイバラのナニーちゃんがジャックと豆の木のようにぐんぐん伸びるのを楽しみにしていた丘ばち隊長でしたが、ちょっと変なことに気がつきました。
3月に植えてから1ヶ月がたった4月。
ちっとも伸びないのです
他の丘ばち隊員や街のお花好きの方々に
「このバラはね、ちょー成長が早くて、つるが伸びたそばから花がバンバン咲いて、ちょっと手に負えないくらい大きくなるんだよねー」
なんて自慢しまくっていた隊長は少し焦ります
「4月でまだ寒いからね」
精一杯強がります。「そう、寒いからね、まだまだ」
日差しに力強さが出てきた5月。風が薫って他の植物たちが一斉に新緑のロケットを一斉発射する季節がやってきました。
街や公園は緑のシャワー。
しかし、ナニワイバラの「ナニーちゃん」は、一向に伸びません。
いや、むしろ他の植物たちが芽吹きを謳歌しているだけに、成長しないその姿はみすぼらしさすら感じます
「どうしちゃったんだ、ナニーちゃん。後藤みどりさんが心配するほどの成長力はどこにいった。」
隊長はかなり焦ります。
「隊長、ナニワイバラ伸びないね。」
隊員の何気なく悪意のない問いかけが、かえって心にぐさりと刺さります。
「きっと、個体差があるんだよね。今回植えた子たちは弱い苗だったんだよ。」
表面は冷静を装いつつ、心中もんもんとした心持で答えるのが精一杯でした
「頼む、ナニーちゃんいい子だから伸びてちょうだい!」
隊長は人知れず、みんなが見ていないところで必死に水を上げ続けました。
6月、7月。梅雨を迎え、植物は益々成長の時期を迎え、「芽吹き」から「鬱蒼(うっそう)」の時期に変わろうとしていました。
我らが「ナニーちゃん」と言うと、
全然ダメ。
現状維持、「私は動かない」と、断食僧侶のような沈黙っぷり。伸びも枯れもしない隊長を益々窮地と追いやる状態を保ち続けます
8月、9月、10月。
この頃になると、丘ばち隊長の本業である商店街のイベントが忙しくなって、もう成長の歩みを止めてしまった「ナニーちゃん」にかまっているひまはありません。
少し気になってみるけど、1ミリも伸びている感じがしません。花なんて絶対あり得ない感じ。「ああ、ダメだ。ナニワイバラは失敗だったかも」
11月以降は、完全に「ナニーちゃん」の期待、いや存在が隊長の心の中から消えました。
「きっと、ナニワイバラは都会では育たないんだ」
隊長の頭の中に巡った夢。
街いっぱいに、コマツガーデンでみたようにドカーンとぶっとい幹にお花と葉っぱを生い茂らせたナニワイバラが咲き茂り、ミツバチがぶんぶん飛ぶ光景は、隊長の頭の中から完全に消えてしました。
1年が過ぎ、NHKのおはよう日本に出演し、もう少し自分の周りの蜜源を整理しておかないと急な取材が来たときに、ハッチが蜜集めをしているシーン撮りで良い映像を提供できないなと、自由が丘森林化計画の植物を見直すことを少しずつ始めました。
そして、その矢先
忘れかけていた、遅れてきた大物ルーキー「ナニーちゃん」が咲いているのを発見したのです
その時の隊長の喜びようと言ったら、見つけた場所が銀行の駐車場だったのですが、下がガタガタのコンクリートだけれど、でんぐり返しがしたくなるくらい嬉しかったです
恋焦がれたナニーちゃんにやっと会えたよ~
「やった、やった、ナニーちゃんが咲いた!」
隊長は、もうたまらない喜びに包まれてナニワイバラのナニーちゃんの横で飛びはねしたのでした。
「ナニーちゃんにハッチが来たら泣いちゃうよ!」
これからしばらく楽しみな日が続きます
みなさんに嬉しいご報告です
昨年丹精込めて植えたナニワイバラの『ナニーちゃん』が、1年経ってようやく咲きました!
昨年の冬、バラが丘計画を始めるぞ!って丘ばち隊そろってバラ苗の聖地、石和温泉にあるコマツガーデン視察に行ったとき、コマツガーデンの入口にドーンと巨大なつるの樹木が植わっていたのがナニワイバラでした。
その幹の太さといったらマッチョな男の人の腕回りぐらいあり、これがとても繊細な『バラ』の仲間とは思えないぐらいの貫禄っぷりで、
「おおー、バラにもこんなワイルドなやつがいるんだ!」
と感動したのを今でも鮮明に覚えています。
コマツガーデンの後藤みどり社長にも、
「ナニワイバラはすぐにスクスク伸びて、スペースがないと大変になるよ。ミツバチもぶんぶん飛んでくるし、東京では場所を良く考えて植えないとね」
なんて言われ、都会で植えるのは「どうなのかなー」なんてちょっとダメだしとも取れるアドバイスをもらう品種でした
しかし!
ミツバチ命、頭に蜂毒がまわっている丘ばち隊長には
後藤みどり社長が、都会でバラを育てる丘ばち隊を心配して言ってくれた言葉が、
「このバラはミツバチには最高よ!そうミツバチの申し子。」
という響きに聞こえ、
「よっしゃー、このバラを自由が丘の街中にバンバン植えちゃる」
と心の闘志にメラメラと火をつけてしまい、コマツガーデン視察から帰ってから速攻で注文しまくった挙句、自由が丘森林化計画のいたるとところに植えてしまいました
植えてから、意気揚々、気分爽快、ナニワイバラのナニーちゃんがジャックと豆の木のようにぐんぐん伸びるのを楽しみにしていた丘ばち隊長でしたが、ちょっと変なことに気がつきました。
3月に植えてから1ヶ月がたった4月。
ちっとも伸びないのです
他の丘ばち隊員や街のお花好きの方々に
「このバラはね、ちょー成長が早くて、つるが伸びたそばから花がバンバン咲いて、ちょっと手に負えないくらい大きくなるんだよねー」
なんて自慢しまくっていた隊長は少し焦ります
「4月でまだ寒いからね」
精一杯強がります。「そう、寒いからね、まだまだ」
日差しに力強さが出てきた5月。風が薫って他の植物たちが一斉に新緑のロケットを一斉発射する季節がやってきました。
街や公園は緑のシャワー。
しかし、ナニワイバラの「ナニーちゃん」は、一向に伸びません。
いや、むしろ他の植物たちが芽吹きを謳歌しているだけに、成長しないその姿はみすぼらしさすら感じます
「どうしちゃったんだ、ナニーちゃん。後藤みどりさんが心配するほどの成長力はどこにいった。」
隊長はかなり焦ります。
「隊長、ナニワイバラ伸びないね。」
隊員の何気なく悪意のない問いかけが、かえって心にぐさりと刺さります。
「きっと、個体差があるんだよね。今回植えた子たちは弱い苗だったんだよ。」
表面は冷静を装いつつ、心中もんもんとした心持で答えるのが精一杯でした
「頼む、ナニーちゃんいい子だから伸びてちょうだい!」
隊長は人知れず、みんなが見ていないところで必死に水を上げ続けました。
6月、7月。梅雨を迎え、植物は益々成長の時期を迎え、「芽吹き」から「鬱蒼(うっそう)」の時期に変わろうとしていました。
我らが「ナニーちゃん」と言うと、
全然ダメ。
現状維持、「私は動かない」と、断食僧侶のような沈黙っぷり。伸びも枯れもしない隊長を益々窮地と追いやる状態を保ち続けます
8月、9月、10月。
この頃になると、丘ばち隊長の本業である商店街のイベントが忙しくなって、もう成長の歩みを止めてしまった「ナニーちゃん」にかまっているひまはありません。
少し気になってみるけど、1ミリも伸びている感じがしません。花なんて絶対あり得ない感じ。「ああ、ダメだ。ナニワイバラは失敗だったかも」
11月以降は、完全に「ナニーちゃん」の期待、いや存在が隊長の心の中から消えました。
「きっと、ナニワイバラは都会では育たないんだ」
隊長の頭の中に巡った夢。
街いっぱいに、コマツガーデンでみたようにドカーンとぶっとい幹にお花と葉っぱを生い茂らせたナニワイバラが咲き茂り、ミツバチがぶんぶん飛ぶ光景は、隊長の頭の中から完全に消えてしました。
1年が過ぎ、NHKのおはよう日本に出演し、もう少し自分の周りの蜜源を整理しておかないと急な取材が来たときに、ハッチが蜜集めをしているシーン撮りで良い映像を提供できないなと、自由が丘森林化計画の植物を見直すことを少しずつ始めました。
そして、その矢先
忘れかけていた、遅れてきた大物ルーキー「ナニーちゃん」が咲いているのを発見したのです
その時の隊長の喜びようと言ったら、見つけた場所が銀行の駐車場だったのですが、下がガタガタのコンクリートだけれど、でんぐり返しがしたくなるくらい嬉しかったです
「やった、やった、ナニーちゃんが咲いた!」
隊長は、もうたまらない喜びに包まれてナニワイバラのナニーちゃんの横で飛びはねしたのでした。
「ナニーちゃんにハッチが来たら泣いちゃうよ!」
これからしばらく楽しみな日が続きます
by jiyugaoka-bee
| 2014-04-27 00:21
| バラが丘計画